

1. 症状(患者データ・主訴)
- 患者:トイプードル 4歳
- 主訴:左後肢の痛みを繰り返すとのことで来院 若い頃から時々痛がる様子があり、最近また痛みが強くなってきたため受診されました
2.検査・診断結果
以前、若い頃に撮影されたレントゲンでは膝蓋骨脱臼として診断を受けていましたが、
当時のレントゲン画像をあらためて確認したところ、 大腿骨頭に変形が認められました。
院内であらためて触診を行ったところ、
- 膝蓋骨脱臼は認められず
- 左後肢の股関節周囲に痛みを示す反応あり
さらにレントゲンを撮影したところ、 左大腿骨頭に明らかな骨変形が確認され、 大腿骨頭壊死症(レッグ・カルベ・ペルテス病)が疑われました。
3. 治療・手術
生後半年頃から痛みがあったこと、レントゲンで骨変形が進行していたことから、 大腿骨頭壊死症と判断し、 大腿骨頭切除術を実施しました。
大腿骨頭壊死症では、 大腿骨頭が関節内でこすれ合うことで強い痛みが生じます。 そのため、骨頭を切除することで痛みを大きく軽減できる治療法です。
4. 経過
手術直後は左後肢を浮かせて歩いていましたが、
1か月ほどで足をついて歩けるように改善。
以前のような痛みの繰り返しもなくなり、生活の質が向上しました。
🌟大腿骨頭壊死症は、若い頃から痛みが出ていても、 今回のように診断が遅れてしまうケースもあります。
しかし、適切に診断し、 大腿骨頭切除術を行うことで痛みが改善するケースは多く見られます。
「うちの子も足をかばうことがある」「時々痛そうにする」 そんな小さなサインでも、早めにご相談いただくことで より良い治療につながります。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
