
1. 症状(患者データ・主訴)
- 患者:トイプードル 7歳8か月 女の子(院内犬のつみれちゃん)
- 主訴:右後肢の膝関節が安定せず、歩くときに内側・外側へと不安定な動きがありました。
- 歩行時に膝がぐらつく様子があり、痛みも伴っている状態でした。
2.検査・診断結果
右後肢の触診を行ったところ、 膝蓋骨が外側へ脱臼した際に膝関節が内側へ向いてしまい、安定していないことが確認されました。
膝蓋骨脱臼は小型犬に多く、膝の溝が浅いことや周囲の組織のゆるみや緊張が原因で不安定さが生じます。
3. 治療・手術
膝の安定性を改善するため、以下の手術を行いました。
- 膝蓋骨がはまる溝(滑車溝)を深くする処置 → 膝蓋骨が外れにくくなり、関節の安定性が向上します。
- 内側の関節包を短くして、内側へ引き寄せる力を強める処置 → 膝蓋骨が外側へ脱臼しにくくなり、歩行時のぐらつきが改善します。
これらの処置により、膝関節の位置が安定し、痛みの軽減と歩行の改善が期待できます。
4. 経過
手術前は膝の痛みがあり、歩く速度も遅く不安定でしたが、 術後は早く、スムーズに歩けるようになりました。
🌼 飼い主さまへのメッセージ
膝蓋骨脱臼は小型犬に多く、 歩行時に足を浮かせてケンケンする、時々痛がる、歩き方が不安定になるといった症状がみられることがあります。
このような症状がみられる場合は、早めの来院をおすすめします。
「最近歩き方が気になる」「時々足を上げて歩く」など、 小さな変化でも早めにご相談いただくことで、 より良い治療につながります。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
